コラム
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ピアノと体格について1
僕はどちらかというとピアノを演奏するのが好きというより
演奏を聴く方が好きです。
一般的にピアノが弾けなくてなぜ調律ができるか?
という声も聞かれますが、
調律師にのピアノを仕上げた時の達成感は、
演奏者が曲を仕上げた時の達成感と通じるものがあると思います。
調律師という仕事は演奏を客観的に見ることが必要で、
悲しいことに、どこまでいっても依頼された本人にはなれず、
調律師自身が演奏するという主観も必要ですが、
原則的には第三者の立場からピアノに接する
仕事だと思っています。
音楽に演奏とは違う形でのたずさわりかたですね。

まず、今まで言われてきたこと、そしてそう思うことは、
演奏者にとって第一に求められることは表現力だと言うことす。
美しい音色は二の次です。
例えばコンサートなどは、演奏を聴きにくる聴衆の方たちは、
ピアノの音色を聴きにくるのではなく、
演奏者の音楽、表現の世界を聴きにくるからです。
必要な要素 |
コンサートで聴衆に求められること |
もっとも必要なこと |
演奏者の音楽の世界 |
次に必要なこと |
ピアノの音色、表現力 |
では演奏者にも聴衆の方にも大切なピアノの表現力とは
何でしょうか?あなたはどう思われますか?
まず、ピアニッシモからフォルテッシモまでの音量の幅があること。
全ての鍵盤の音にばらつきがないこと、
できるだけ音が伸びてほしいこと、
ベース、中音、高音のバランスがとれていること、
タッチがコントロールしやすく、
無制限な段階をかんじること。などでしょうか?
ピアノの表現力に求められるもの
ピアニッシモからフォルテッシモまでの音量の幅 |
全ての鍵盤から出る音にバラつきのないこと |
音が伸びること |
ベース、中音、高音とバランスがとれていること |
タッチがコントロールしやすく無制限な段階を感じること |
ピアニッシモからフォルテッシモへ渡り音色も力強くなること |
実は大切なことがもうひとつあるのです。
ピアニッシモからフォルテッシモにかけて
音色もやさしい音から力強い音に変化しなくてはなりません。
ここが良いピアノとダメなピアノの分かれ目です。
演奏者にとって弾きこなせるピアノか
弾きこなせないピアノかキーポイントとなるのは、
自由に音量だけでなく、音色のやさしさや力強さも
同時にコントロールできることが大切なのです。
しかし、そこに演奏者とピアノに僕は何か
こえられない壁があると痛切に感じました。
では、演奏者とピアノに表現力をもたせるには
どのようにすればいいのでしょうか?
ここで僕はある関係をもって、
ピアノと演奏者がお互いにバランスよく表現力をもつことが
できることを説明したいとおもいます。
それは演奏者の体格や骨格で
ピアノの表現力は決まってしまうということです。
また、ピアノの大きさによって表現力の出せる
体格の持ち主はきめられてしまうということです。
演奏者の持っている表現力 |
ピアノの持っている表現力 |

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